虐待のある施設

ヘルパーとして働き始めて一ヶ月半ほどたった頃から、少し余裕が出てきたせいか職員のご利用者様に対する態度が気になり始めました。

 

他の職員が行っていた虐待

 

食事の時にはご自分でモリモリ召し上がる方は問題ないのですが、

  • 食が細く量が食べられない方
  • 義歯が合わず咀嚼(そしゃく)が上手くいかない方

は時間が掛かり介助の職員も大変でした。

 

だからと言っても無理矢理スプーンで口をこじ開けて食事を口の中に入れ、口の周りは食べ物がいっぱいついていても拭かずに食事を続ける。

 

声掛けも「ほらっ」「噛んで!噛んで!」と大きな声で怒っていてビックリしました。

 

浴室は恐怖

私が入った頃は機械浴の洗身を常勤が行うと決まっていました。
理由は入浴中の事故防止の為、ベテランがやると言う意味合いでした。

 

非常勤の仕事は着脱で、洗身を終えたご利用者様が裸でドンドン出て来てしまうので、汗を拭う暇もなく必死で着替えの介助をしますが、心の中では「早く洗っても着せる方が追い付かなければ待たされるご利用者様は寒いじゃん」と思いムカついてきました。

 

ある日ご家族の告発によって虐待が公になり業務の割り当てが大きく変更されました。
まず同性介助になったので施設で8割程は女性なワケですから常勤だけでは手が足りず非常勤も駆り出され洗身を担当する日もありました。

 

常勤だけで好き放題やっている時には、水のシャワーをご利用者様にあてて「やめて下さい」「許して下さい」と言うのを聞いて楽しんだり、男性職員が女性のご利用者様の胸を触り反応を見て楽しんだり、洗身中の排便に「おい、汚ねな〜」と罵倒したり・・・。

 

脱衣室で入浴後の着替えを汗だくになって介助している所に入浴の担当でない男性職員が入って来て、着替え途中の男性ご利用者様の坊主頭にドライヤーを当て地肌が真っ赤になっていました。

 

相談員やケアマネはいつも妙にニコニコしていてご利用者様に優しい言葉を掛けているけど、上の思いと現場の思いに物凄い温度差を感じました。

 

フロアは相談員やケアマネが巡回したりするので目が届きにくい浴室や居室での虐待が多かったです。

 

居室では大切にしているぬいぐるみを取り上げて職員3人でたらい回しにしてご利用者様が泣くのを楽しんでいましたし、本当に心が痛む出来事が多かったです。

 

虐待発覚のワケ

認知はありますが歩行がしっかりできて他のご利用者様の下膳を手伝ったり洗濯物をたたんだりと、状態が軽い女性ご利用者様が、息子さんに「職員への恐怖」を訴えた様で、息子さんが居室にビデオを仕掛けて決定的な画像が撮られてしまったと言うことです。

 

最初は噂で流れてきた情報で半信半疑でしたが、勤務中に一人ずつ園長室に呼ばれ日常の職員の様子を聞かれたので事実なんだなと思いました。

 

私は、見た事すべてを正直に話しました。

 

園長がおっしゃっていました。
「あなたの前に事情を聞いた職員は全員が全く身に覚えがないし、目撃した事も無いと言い切ったよ」と苦笑していました。

 

「勿論、そんなはずないけどね」と付け加えていました。

 

ご利用者様は幸せを取り戻せるのか?

勤続年数が長いことをとても自慢げな職員がいましたが全然尊敬できませんでした。

 

どんなに年数が長くてもご利用者様に苦痛を与えたり、恐怖を与えたりするなら新人の方がマシじゃない?
と思いましたし、世の中は日々進歩しているわけですから、昔の知識で満足して自慢してないで常に最新の情報を取り入れる努力して安心して生活できる施設にしていってほしいです。

 

ちなみに私は問題が解決する前に退職してしまったので気にはなってますが、その後のことは分かりません。