認知症という病気

介護施設では全員が毎日楽しく過ごせている訳ではありません。

 

自分が何故ここに居るのか理解出来ず、家に帰ろうとする方。
なかなか思い出せなかったり、次々に色々な事を忘れていく自分に困惑・葛藤している方。
食事を食べた直後に食べた事を忘れてしまい、食事はまだかと怒っている方。

 

うろうろと施設内を歩き回っている方。
トイレに行くという行動を忘れてしまい、粗相をしても気が付かず、着替えを促す介護スタッフを拒否する方。
一晩中起きていて全く眠る様子もなく叫び続ける方。

 

挙げればきりがない程、様々な症状が出てきます。
認知症はただ記憶がなくなっていくだけの病気ではありません

 

そして上記のような症状は認知症という病気によって引き起こされています。
家族から話を聞くと「おかしくなってしまって…」という言葉がよく聞かれます。
おかしくなっている訳ではないのです。

 

不安を感じています

病気によって引き起こされているそれらの症状ですが、根底には本人の「不安」という感情が大きく根を張っています。
何故ここに居るのか分からず不安だから、家に帰ると言います。

 

何故色々な事を忘れてしまうのか不安だから、怒鳴り散らしてしまいます。
何故自分は食事を食べていないのにもう食べたと言われて不安だから、そんな事はないと言います。

 

どうしていいのかわからなくて不安だから、うろうろと歩き回ってしまいます。
トイレが何なのかも、いきなりどこに連れていかれるのかも分からず不安だから、介護される事を拒否します。

 

何故暗くなったのか、布団に横になっているのか分からなくて不安だから、一晩中叫び続けます。
常に不安を感じながらの生活とは、どれほど恐ろしいものでしょうか。

 

介護スタッフはその不安をきちんと理解した上で、認知症患者の方と接していかなければいけません。

 

同僚はそんな方たちの移動介助したいと思い三幸福祉カレッジのガイドヘルパー養成講座で資格を取得したそうです。
全身性や視覚の障害を持った方もこれを持っていればガイドできるようになります。